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シンデレラ

021シンデレラ

現代語訳:Relax Stories TV 

 

金持ちの妻が病気になり、最期が近づいていると自分で思ったらしく、たった一人の娘をベッドのそばに呼んで、

「愛するわが子よ、良い子で神様を信じているんですよ。

そうすれば神様がいつもお前を守ってくれます。

私は天国からお前を見下ろして近くにいますからね。」と言いました。

それから間もなく目を閉じ、亡くなりました。
信心深く善良な心の娘は、毎日母親の墓に出かけては泣きました。

やがて冬が来て雪が墓の上に白い覆いを広げ、春の太陽がまたその雪を溶かす頃には、

男は別の妻をもらいました。

その女は家へ二人の娘を一緒に連れてきました。

娘たちは顔は美しくきれいでしたが、心は汚く真っ黒でした。それから可哀そうな継子の辛い時期が始まりました。

「間抜けが私たちと一緒に居間に座っていていいの?

パンを食べたい人は稼がなくちゃね。台所女中は外よ。」と二人は言いました。

二人は娘からきれいな服をとりあげ、娘に古い灰色の上っ張りを着せ、木の靴をはかせました。

「高慢な王女様をみてごらん。なんておめかししているの。」と叫んで笑い、娘を台所に連れて行きました。

そこで娘は朝から晩まで辛い仕事をしなければなりませんでした。

日の出前に起き、水を汲み、火をおこし、料理と洗濯をしました。

これに加えて二人は考えられるかぎりの意地悪をしました。

娘を嘲り、灰の中にエンドウ豆やレンズ豆をまいたので、

娘がもう一度座って豆を拾い上げねばなりませんでした。

疲れるまで働いた夜には、寝るベッドがなくて、灰があるかまどのそばでねむらなければなりませんでした。

そのため娘はいつもほこりがついて汚く見えたので、二人は娘を灰かぶりと呼びました。

たまたまあるとき父親が市にいくところで、二人の継娘たちにお土産に何がほしいかと尋ねました。

「美しいドレスよ」と一人が言いました。「真珠と宝石をお願い。」と2番目が言いました。

「それで、お前は何がいい?シンデレラ。」と父親は言いました。

🍚「お父さん、私には帰り道でお父さんの帽子にぶつかる最初の枝を折り取ってください。」

それで父親は二人の継娘には美しいドレスと真珠と宝石を買い、

帰り道、藪の中を馬で通っていたので、はしばみの枝があたり帽子を落としました。帽子を拾い父親はその枝を折って持っていきました。

家に着くと二人の娘に望んだ品を渡し、シンデレラにははしばみの木からとった枝を渡しました。

シンデレラは父親にお礼を言い、母親の墓に行き、そこに枝を植えました。とても泣いたので、涙がその枝に落ち、濡らしました。

そしてその枝は大きくなり、立派な木になりました。

日に3度シンデレラはその下に行って座り、泣いて、お祈りしました。

そして、一羽の小さい白い鳥がいつもその木にきて、

シンデレラが望みを言うと、その鳥が娘の望んだものを落としてくれました。

ところでお城では、王様が祝祭の命令を出し、

その祝祭は3日続くものとし、王様の息子が花嫁を選ぶため、国の美しい若い娘は全員招待されるというものでした。

二人の継娘は自分たちもその祝祭に出ることになると聞いたとき、喜んで、シンデレラを呼び、

「わたしたちの髪をといて、靴を磨いて、ベルトを締めてね。私たちは王様の宮殿の結婚式にいくのだから。」と言いました。

シンデレラは言うことに従いましたが、泣きました。

というのは自分もまた一緒に踊りに行きたかったからです。

そして継母にそうするのを許してくれるようお願いしました。

「お前はほこりと泥まみれじゃないの。それで舞踏会に行くですって?」と継母は言いました。

「お前には服も靴もないのに、踊るですって?」

🍚シンデレラが頼み続けたので、継母はとうとう「レンズ豆を一皿灰の中に空けておいたから、

もしお前が2時間でそれを拾ったら、一緒に行かせてあげるよ。」と言いました。

シンデレラは裏口から庭に出て、「お友達のハトさん、キジバトさん、空の下の小鳥さんたちみんな、

良い豆をかめに、悪い豆をみなさんに、拾うのを手伝っておくれ。」と呼びました。

すると2羽の白い鳩が台所の窓から入ってきました。

そのあとに、キジバトが、最後に空の下の小鳥たちがみんな羽音を立てて集まってきて、灰の間に降りたちました。

鳩たちが頭を動かしながら、コッコッコッコッとつつき始め、

残りの鳥たちもコッコッコッコッと始め、皿に全部の良い豆を集めました。

一時間もたたないうちに小鳥たちは仕事をおえて、みんなまた飛び去りました。

それで娘は皿を継母のところへ持って行きました。今度こそ舞踏会へ一緒に行かせてもらえると信じていました。

しかし、継母は「だめよ、シンデレラ、お前には服がないじゃないの、それに踊れないわよ。

ただ笑われるだけだよ。」と言いました。

これを聞いてシンデレラが泣くと、継母は「もし一時間で灰から二皿のレンズ豆を拾ったら一緒に行かせてあげるよ。」と言いました。

継母は心の中で、今度はきっとできないと思っていました。

継母が灰の中に二皿のレンズ豆を空けたとき、乙女は裏口から庭に出て、

「お友達のハトさん、キジバトさん、空の下の小鳥さんたちみんな、

良い豆をかめに、悪い豆をみなさんにあげるから、拾うのを手伝っておくれ。」と呼びました。

すると2羽の白い鳩が台所の窓から入ってきました。そのあとで、キジバトが、
最後に空の下の小鳥たちがみんな羽音を立てて集まってきて、灰の間に降りました。

🍚鳩たちが頭を動かして、コッコッコッコッとつつき、

残りの鳥たちもコッコッコッコッと始め、皿に全部の良い豆を集めました。

30分もたたないうちに小鳥たちは、仕事と食事を済ませてみんなまた飛び去りました。

娘は嬉しく思い、今度こそ結婚式へ一緒に行かせてもらえると信じていました。

しかし、継母は、「こんなこといくらしてもだめよ。」と言いました。

「お前は一緒にいけないよ。だってお前には服がないし、踊れないじゃないか。私たちはお前が恥ずかしいよ。」

こう言ってシンデレラに背をむけると、二人の高慢な娘と一緒に急いで行ってしまいました。

もう誰も家にいないので、シンデレラははしばみの木の下にある母親の墓に行き、叫びました。

若木さん、銀と金を私に落としておくれ。」すると小鳥が娘に金銀のドレスと絹と銀で刺しゅうされた上靴を落としてよこしました。

娘は大急ぎでドレスを着て、結婚式に行きました。ところが二人の姉たちや継母は娘を分からず外国の王女様にちがいないと思っていました。

というのは娘は金のドレスを着てとても美しかったからです。

三人はシンデレラのことは一度として思い起こさず、家で汚れたものの中にいて、灰からレンズ豆を拾っていると信じていました。

王子が娘に近づき、手をとって一緒に踊りました。

他の乙女とは踊ろうとしないで娘の手を放さず、他のだれかが娘に申し込もうと来ると、

王子は「こちらはぼくの相手です。」と言いました。

娘は夕方まで踊り、それから家に帰ろうと思いました。

🍚王様の息子は、「あなたにお伴いたしましょう。」と言いました。
というのは王子はこの美しい娘がだれの娘か知りたかったからです。

しかし、娘は王子から逃げ、鳩小屋に跳び込みました。

王様の息子が探していると、娘の父が来たので、娘が鳩小屋に跳び込んだと話しました。

父親は、それはシンデレラかな?と思いました。

父親が鳩小屋の中を調べると誰も中にいませんでした。

みんなが帰って来たときシンデレラは灰の中で汚い服を着ていて、部屋には薄暗いランプが暖炉の上で燃えていました。

シンデレラは鳩小屋の裏から急いで跳び下り、はしばみの若木まで走り、そこで美しい服を脱ぎ、墓の上に置くと、

鳥たちがまた服を持っていきました。シンデレラは急いで灰色の上っ張りを着て台所の灰の中に座っていました。

次の日、舞踏会がまた新しく始まり、両親と姉たちはまた出かけてしまうと、

シンデレラははしばみの木に行き、言いました。

若木さん、銀と金を私に落としておくれ。」

すると小鳥は前の日よりさらに美しいドレスを娘に落としてよこしました。

そしてシンデレラがこのドレスを着て、結婚式に現れると、みんながその美しさに驚きました。

王様の息子は娘が来るまで待っていて、すぐに娘の手をとり、娘とだけ踊りました。

他の人たちが娘に申し込もうと来ると、王子は「こちらはぼくの相手です。」と言いました。

夕方になると、娘は家に帰ろうと思いました。

王様の息子は娘のあとをつけてどの家へ行ったか確かめようとしました。

しかし、娘は王子から跳んで逃げ、家の後ろの庭に入りました。

庭の中にすばらしい梨の実がついている美しい高い木が立っていました。

娘はりすのように。すばしこく枝の間によじ登ったので、王様の息子は娘がどこに消えたのかわかりませんでした。

🍚王子が待っていると、娘の父親が来たので、「娘が私から逃げてしまいました。

梨の木に登ったと思います。」と言いました。

父親はシンデレラかな?と思い、斧を持ってこさせて、木を切り倒しましたが、誰も木の上にいませんでした。

みんなが台所に入ってくると、シンデレラはいつものように灰の中にいました。
というのは娘は木の反対側に跳び下り、はしばみの若木の小鳥に美しいドレスを持って行き、灰色のうわっ張りを着たのです。

三日目に両親と姉たちはまた出かけてしまうと、シンデレラははしばみの木に行き、言いました。

若木さん、銀と金を私に落としておくれ。」小鳥は、娘がいままで着たどのドレスよりもすばらしく豪華なドレスを落としてよこしました。

そして上靴は金でした。そのドレスで舞踏会に行くと、驚きのあまり誰もどう言っていいかわかりませんでした。

王様の息子は娘とだけ踊り、誰かが娘をダンスにさそうと、「こちらは私の相手です。」と言いました。

夕方になると、シンデレラは帰ろうとしました。

王様の息子は娘と一緒に行きたがりましたが、娘は王子から素早く逃げたので、王子は追いかけられませんでした。

ところが王様の息子は、計略を練っていて、階段中にピッチを塗らせておいたのです。

娘が駆け下りると左の上靴がくっついたままになりました。

王様の息子がそれを拾い上げてみると、それは小さくきゃしゃで黄金でした。

次の朝、王子は父親のところにそれを持って行き、「この金の上靴に合う足の人以外に誰も妻にしません。」と言いました。

すると、二人の姉たちは喜びました。と言うのは二人は可愛い足をしていたからです。

一番上の娘は靴を持って部屋へ入り、履いてみようとしました。母親はそばに立って見ていました。

🍚
娘は親指を靴に入れられませんでした。

靴は娘には小さすぎました。それで母親は娘に小刀を渡し、「親指を切りとりなさい。

お后になったらもう歩かなくて済むだろうから。」と言いました。

娘は親指を切り落とし、足をむりやり靴に入れ、痛みをこらえて王様の息子のところに出ていきました。

王子は娘を花嫁として馬に乗せ、一緒に走っていきました。

しばらくして、二人は墓のところを通りすぎなければいけませんでした。

そこに、はしばみの木の上に、二羽の鳩がとまっていて、叫びました。

「振り向いて覗いてごらん、振り向いて覗いてごらん、靴の中に血があるよ。その娘には靴が小さすぎる、本当の花嫁はあなたを待っているよ。」

王子は娘の足を見ると血が滴り落ちているのが見えました。

王子は馬を回して、偽の花嫁をまた家に連れて行き、「この人は当人じゃありません。

もう一人の妹に靴を履かせてください。」と言いました。

妹が部屋に入り靴に無事に親指を入れましたが、かかとが大きすぎました。

母親が小刀を渡し、「かかとを少し切りなさい。お后になったらもう歩かなくて済むんだから。」と言いました。

娘はかかとを少し切り落とし、足をむりやり靴に入れ、痛みをこらえて王様の息子のところに出ていきました。

それで王子は娘を花嫁として馬に乗せ、一緒に走っていきました。

はしばみの木のそばを通ると、木の上に、二羽の鳩がとまっていて、叫びました。

🍚「振り向いて覗いてごらん、振り向いて覗いてごらん、
靴の中に血があるよ。

その娘には靴が小さすぎる、本当の花嫁はあなたを待っているよ。」

王子が娘の足を見下ろすと、血が靴から流れていて、

白い靴下が真っ赤に染まっているのが見えました。

王子は馬を回して、偽の花嫁をまた家に連れて行き、

「この人も当人じゃありません。もう他に娘はいないのですか?」と言いました。

「はい、おりませんです。

ただ亡くなった妻が残していった少し風変わりな台所女中はいますが、

花嫁とはとんでもございません。」と父親は言いました。

王様の息子は、その娘を連れてくるようにと言いましたが、

母親が、「とんでもございません。

あまりにも汚くてお目にかかれませんよ。」と答えました。

しかし、王子が呼んで来いとあくまでも言い張るので、

シンデレラを呼ばなければなりませんでした。

娘はさきに両手と顔を洗ってきれいにし、王様の息子の前に行ってお辞儀をしました。

王子は娘に金の靴を渡しました。

それで娘は足載せ台に座り、重い木の靴から足を出して金の靴にそっと入れました。それはぴったり合いました。

そして娘が立ちあがって、王様の息子がその顔を見ると、自分と踊った美しい乙女だとわかり、

「この人が本当の花嫁だ」と叫びました。

継母と二人の姉たちは恐ろしくなり、怒りで青ざめました。

しかし王子はシンデレラを馬に乗せ、一緒に乗って去りました。

二人がはしばみの木のそばを通ると、二羽の白い鳩が叫びました。

「振り向いて覗いてごらん。振り向いて覗いてごらん。
靴に血がついていないよ。

靴は娘には小さすぎない。本当の花嫁があなたと一緒だよ。」

そう叫ぶと二羽は降りてきて、シンデレラの肩に、一羽が右にもう一羽が左にとまりました、

王様の息子の結婚式が行われることになると、二人の不実な姉たちがやってきて、シンデレラのご機嫌をとり、幸運を分けてもらおうとしました。

結婚する二人が教会に行ったとき、姉は右側に妹は左側にいました。

シンデレラの肩に止まっていた鳩たちがそれぞれから片目をつついて出し、

二人の姉が左右入れ替わったので、
鳩たちはそれぞれからもう一つの目をつついて出しました。
こうして意地悪と不誠実のために、
二人は罰せられて生涯目が見えないままでした。